低カルシウム血症

酪農
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新規就農して、今4年目ですが、4年間で事故で死んだ親牛は一頭だけだったので、1か月以内に二頭立て続けに死ぬということは、大事件なのです。

春先の話なんですが、 放牧に出していた牛一頭、牛舎に繋いでいた牛一頭が低カルシウム血症で次々と死んだ 。低カルシウムになり立てなくなると、牛はあっという間に死んでしまった。

このまま次々と親牛が死んでいくのではないかと、ものすごい不安感に襲われました。

妻も情緒不安定になり 一体どうなることやらと、、、 しかし対策を練らなければなりません。 獣医さんに相談しベテラン農家さんに相談し対策を練ります。

獣医さんには緊急の血液検査を、農家さんにはアドバイスをもらいました。

血液検査の結果は低たんぱくと低マグということ 、牧草成分の検査もしてみました 。

牧草成分も毎年とっているのですが、使っていた牧草成分は例年より蛋白が低いカリウムが高いこと 、それが原因だというものは特定できなかったのですが、様々な要素が絡み合って起こった 事故だったのかなと、、、

私が最も大きな原因の一つではないかというのが乾乳時期のカルシウムの給与の仕方。

少しカルシウムの給与の仕方を変えてみて、乾乳中も多めににカルシウムの給与をしていたのです 。

しかし乾乳中のカルシウムの給与は50 g 以下に抑えるべきという資料があったので、 そこが大きな要因の一つではないかなと推測しています。 ちなみに私は100 g以上をあげていました 。

しかし高カリウムの牧草を乾乳時期に給与をするのは、やはり思った以上に危険なのでは?今まで事故がなかったので 、牛は丈夫だ!そんな簡単なことじゃ死にはしないと、どこかでタカをくくっていた自分がいたのです。 やはり酪農の最も大きな鍵は牛にあげる餌 、尿も堆肥も、窒素カリ成分が多いので、 肥料とのバランスを考えるということをしっかりしなければいけません。 私は分離休与なので、そういう事故が起こるとやはり TMR は素晴らしいものだなあと感じました。 毎年毎年の餌の管理は微妙なのですが、そこにこだわっていかなければ、きっと酪農経営は傾いてしまいます。 またまた日々精進していきたいと思います。

今後の対策とまとめ

  • マグネシウムの含量の多いカルシウム剤に変更。
  • 配合飼料CP18~CP20へ。
  • カリウムの高い牧草の圃場は、カリウムの低い牧草の圃場と混ぜて使う。
  • 乾乳中のカルシウム給与は。50g以下にする。

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